茶畑オーナー Tさま(茨城県土浦市)  の横顔

2008年12月5日、 茶畑オーナーの募集が始まる直前、すでにおぶぶでお買い物してくださった方や おぶぶの活動を知ってくださっている方に、茶畑オーナー制度のご案内を差し上げました。

ここでご紹介するTさまは、すでにおぶぶで何度かお買い物してくださっていたので、 ご案内を差し上げたところ、このようなご返信をいただきました。

京都おぶぶ茶苑 様

Tの家内 優子と申します。

いつも心のこもったメールありがとうございます。 お知らせしようかずいぶん迷っていましたが、 今日の茶畑オーナーのメールを拝見し、一購入者で失礼かとは思いましたが、 お知らせさせて頂きます。

夫は 3月20日 59才で急逝いたしました。
あまりにも突然で、いまだに信じられない気持ちです。

主人は、おぶぶの皆様の仕事に対する考え方・姿勢にとても共感し、 「職種は違っても、ものをつくるということは、みな同じだ。」と言い、 「だからおぶぶが好きだ」と言っていました。

有楽町での物産展で偶然お会いしたそうですね。

亡くなったあとのメールを見ていると、あれもこれもお願いしていただろうと思うと、涙ばかりで何も出来ませんでした。

でも、今度の茶畑オーナーの件は、是非お願いしたいと思っています。

一口で申し訳ありませんが、主人が期待していた若い方達が、一所懸命育てて下さったお茶をいただいて、独りで生きていかなければ・・・と 思い始めています。

京都和束の地に主人のお茶が育っていると思うだけで、
心が休まるような気がします。

有難うございました。
茶畑オーナー証

完成したばかりのオーナー証を優子さまに直接お渡ししたいと思い、 茨城県土浦にあるTさまのご自宅をお伺いし、 Tさまの仏壇に手を合わさせていただきました。

Tさまご夫妻にオーナーになっていただいた今、 僕たちは、ただ茶葉を収穫するために『お茶の木』を育てているのではなくなったと思っています。

オーナー様の想いとともに、『命』を育てているということを知り、 そういう想いがいっぱいこもったお茶を、オーナー様のもとにお届けするのだ!と 決意を新たにしました。

優子さま

最愛の人をなくされた優子さまにどんな言葉をおかけすればいいのか、 僕にはわかりません。

ただ、 優子さまご夫妻と一緒に育てているお茶の木たち、 そして、共にお茶の木を育てているオーナーの皆さまは、 きっと優子さまを包みこみ、 優子さまの悲しみを分かち合ってくれるのではないかと僕は思っています。

優子さまは、もう決して一人ではありません。 遠く京都の空の下からですが、心はきっとつながっていると思います。

僕たちと一緒に、どうか優子さまの人生を生きてくださいね。

新芽

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