おぶぶNEWSバックナンバー♪
Vol.6 2004年4月27日発行

おぶぶ.com
 
どーも!今週はメルマガ&畑担当のあっきーに代わって、【おぶぶ.com】店長:松本裕和
(まつもとひろかず)が書かせてもらいます〜!

ついにどとうの新茶の季節のはじまりです。
先週、今年の新茶「第一号」を初市にかけてきました。
和束町手もみ保存会で作った、手摘み&手もみの超プレミアム新茶です。
出荷したのは、わずか1.0kgちょっと。
初市にて1kg:88,888円で落札されました。

さて今週は、88,888円で落札されることになった、手摘み&手もみの新茶の製造風景を
お送りしますね!

さあ、今週もはり切っておぶぶNEWSといってみましょう!!
■手摘みで手もみの初摘み新茶☆

焙炉(ほいろ)の上での手もみ
葉ぶるいの風景(新芽の水分を
まんべんなく飛ばしているところ)

葉ぶるいでしんなりしてきた茶葉
このまま食べてもおいしそうですよね


焙炉(ほいろ)を補修中
焙炉の表面は和紙で出来ています。
はがれかけてきた所をコンニャクの粉で
作ったのりで貼っています


もみきり(仕上げもみ)をしてるところ
手もみにしかない工程。
だいぶ緑色が濃くなってきました。
ついに和束町でも新茶の出荷が始まりました!
っといっても本格的なスタートではなく、今回は、新茶の初市に出荷するための手摘み&手もみの新茶を作りました。

和束町手もみ保存会が中心となって、おんな衆がお茶を手摘みして、おとこ衆がせいろや焙炉(ほいろ)という伝統的な道具を使って製茶しました。

和束町手もみ保存会では、お茶の摘み方〜製茶の方法まで、昔ながらのやり方で毎年やっているのですが、これがなかなか大変です。現在では、ほとんどが機械化されていますが、そのひとつひとつの工程をすべて手作業で行いました。

さて、実際の作業についてですが、まずは摘み方。
手摘みでお茶を収獲する場合、一心二葉で摘みます。下の写真が一心二葉の状態、



新芽のてっぺんの芽の部分とその下の若葉2枚のことです。ここがもっともおいしい部分で、つんつんと出ている新芽のこの部分だけを摘み取ります。

一心二葉で収獲した茶葉を工場に持ち帰り、せいろで蒸します。蒸すことにより、新芽の青臭い匂いが消え、みずみずしい香りが、もわもわの湯気とともにあたりに広がります。

蒸した茶葉は焙炉(ほいろ)に移します。そして、葉ぶるいという工程に入ります。葉ぶるいとは、茶葉の水分を飛ばす工程です。やり方は、焙炉の上の茶葉を手で空中でふるいながら風に当てることにより、茶葉の水分を蒸発させます。

このとき使っている木の台みたいに見えるものが焙炉(ほいろ)とよばれるものです。焙炉の下にはガスバーナーがセットされていて、焙炉の表面は、約50〜60度くらいに熱せられています。茶葉は焙炉に暖められ、だいたい人肌くらいの温かさで揉んでゆきます。

葉ぶるいで重さにして3割くらいの水分を飛ばしたら、横まくりという工程に移ります。この作業では、焙炉の上でお茶の葉を左右に転がします。横まくりが終わる頃には、摘んできた生葉の半分くらいの重さになっています。

そして、横まくりが終わると、いったん茶葉を焙炉からおろし、からまった茶葉をほぐしてやります。



その間に焙炉の補修をします。実は、焙炉の表面は和紙で出来ていて、はがれたり薄くなったりしたところに、新しい和紙を貼り付けて補修してゆきます。その補修に使うのりは、なんと!コンニャクの粉で出来ているのです。
エコロジーって感じですよね!(←意味不明!?)

さてさて、続いての工程は、仕上げもみに入ってゆきます。左の写真は、もみきりといって、茶葉をこよりのように伸ばしながらよっていく作業です。このもみきりという工程は、機械もみにはない工程で、手もみ独特の作業です。

このあと、でんぐり、こくりという最終工程に入り、皆さんも見慣れた茶葉の姿になります。

手摘み&手もみで作った茶葉は、茶葉ひとつひとつが、きれいに若葉一枚一枚となっているので、大きさが5cmくらいあります(かなり大きい)。手もみで作ると茶葉の剣先(こよりのように細くなった茶葉の先)が立っているので、高く積みあげても剣先が絡み合って崩れたりしません。

さてさて、完成した手摘み&手もみの新茶。初市に出品したところ1.0kgあたり88,888円で落札されました。いちおうご祝儀価格ということでしたが、なかなかな金額です。でも、かなりの時間と人数かかってるから、モトが取れてるのかよくわかりません。

なんにしろ、手摘み&手もみの新茶は、うまかったですよー。(自分らだけで味わってたらあかんよな〜)

■2004年初摘み新茶 予約受付中♪
←今回作った手摘み&手もみ新茶です。メルマガ読者に限定で3名さまにプレゼント!って言いたいところなのですが、あまりに数量がないので用意することが出来ませんでした。読者の皆様も飲んでみたいということであれば、来年はご用意できるようにしたいな〜と思っているので、飲んでみたい人は↓までメールしてくださいな。
info@obubu.com
って来年の話をしたら鬼が笑うかな(笑)
『ほどよい渋みがうまい煎茶
『甘み コク味が濃ゆいかぶせ煎茶
《詳しくはコチラから↓》
http://www.obubu.com/shohin/2004shincha.htm

■お客様からのお便り紹介♪
★NICEのメーリングリストで教えてもらいました。去年はやってなかったんですか?
(大阪府/H様)

★4月の初めくらいに自分が飲むぶんを頼んだんですが、ほうじ茶がおいしかったので、今回は親のぶんをお願いします。(福島県/A様)

★インターネットで検索したら出てきました。おいしそうな写真ですよね!
ミルクのような香り・・・う〜ん!愉しみ!(^v^)!  (新潟県/S様)

★おぶぶって面白いネーミングですね。はじめ意味わからんかったけど、おもろい!
    (京都/I様)

★こちらはまだ寒いですけど、春の息吹を分けてもらいます!煎茶が届くのを楽しみにしてます。 
    (北海道富良野市/K様)

★ほうじ茶また注文させてもらいます。私はもうこうばし中毒!?  (兵庫県/T様)

★メルマガ創刊号から読んでます。読んでるとほんと注文したくなりますね。 (新潟県/H様)

―ご注文、ご感想ありがとうございます!母の日のプレゼントにご注文いただいた林様。ビックリしました!僕たちのお茶が母の日の贈り物になるとは想像もしていませんでした。ほんとにうれしい限りです!ありがとうございました!

■ぶぶづけ食べや〜♪
今回の手摘み&手もみ新茶は、和束町手もみ保存会が中心となっておこないました。新芽のもっともうまい部分である一心二葉ですべて摘みとり、せいろや焙炉(ほいろ)といった伝統的な道具を用い、すべて手作業で行いました。

ひとりの人間が手摘みで一日かけて摘めるのは生葉は。約4kgが限界です。
これを製茶すると、たったの700gになってしまいます。
そして、手もみにかかった時間は、三人がかりで五時間。
その昔、お茶は限られた人しか飲むことが出来ない嗜好品だったのがよくわかりました。

今年は、手摘み&手もみの新茶を皆さんにご賞味いただくことは出来ませんでしたが、いずれご賞味いただけるようにしていきたいなと思っています。がんばりますので、よろしく応援下さい!

お茶作りに命をかけたおかげで、パソコンには詳しくない人たちの集まりとなってしまいました。つたない対応しかできない部分もででくると思いますが、なにとぞ、あたたかなまなざしで見守ってやってください。

ご意見ご感想お待ちしております。
 
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